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無題
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作詞 黒華 |
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春
春が来る すぐそこに
頬を撫ぜる風がそれを伝える
君に会ったのはいつだったっけ?
もう遠い昔のようだけど
確かあれは寒い寒い冬だったかな?
君にはいとしい人がいた
大切な大切な人がいた
そして君は 僕にでもわかるくらい酷く深く傷ついていた
大切な人が消えるなんて
そんなこと僕は知らなかったから
何にも出来ない自分がもどかしかった
何にも知らない自分が酷く愚かに見えた
僕にできたのは
ただただ君の話を聞くこと ただただ君の隣にいること
でもいつの間にか
僕は君に頼っていたんだ
間違える前に立ち止まれた
これでホントによかったんだよ
ごめんな、いきなり きっと君は困惑しただろう
僕は君を支える柱であればいいと思った
君が笑っていればそれで幸せだった
そう、思い込んでいた
自分の内側に見て見ぬふりをし続けた
こんな僕を
もしも もしも君が
許してくれるというならば
もういちど君に会って もう一度君と笑って
もう一度だけ 心の底から話したい
別れの言葉すら まともに言えなかった
こんな僕を
もしも もしも君が
許してくれるというならば
もういちど君に会って もう一度君と笑って
そして君に伝えよう
そしてまた笑い合おう?
“俺の傍で
なんの屈託もなく
笑うお前を見てるのが
凄ェ凄ェ幸せだ”
また会おう
また笑おう
また話そう?
いつになるかは分からなくても
少なくともいま僕は
ここで生きているから
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