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恕
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作詞 斗望 |
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母を殺めた妹よ
新たに望むは貴方の死
錆付いた静けさが少女の声を掻き消した
だいすきな ぼくのいもうと
新たに願うのは貴方の生
永久の眠りからの揺さ振り跳ね起きる
乏しい光が彼女の体を貫き天に昇り行く
あはれあはれと手を摺り合わせ何を願うか姥は野垂れ死ぬ
僕の願いは届いてますか?
彼女のもとへ届いていますか?
個の願いも神は寛恕の心で紐解くのだと
ふらりゆらりと四肢を立て
這いずる母と同じ顔
「兄さん 兄さん」
一度殺め 再び生を与え
彼女の口から苦悶の嗄れ声
「許さない 許さない」
「今の君の顔思い浮かべると涙が出るから」
「幸せが溢れるドアを叩いて」
「昔の思い出に逃げようとする」
「そんな弱さも 許されない」
崩れ行く妹 愛したはずの妹
憎しみを抱え僕に刻みこみ
また帰っていった
僕の願いは届いてますか?
彼女のもとへ届いていますか?
個の願いも神は寛恕の心で紐解くのだと
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