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ナミダ
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作詞 心菜 |
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人前で涙を流すことは
恥じることでも
弱いことでもなくて
むしろ
人に心を開いて
涙を流すことは強いことなんだ と君は言うけど
今は そう思いたくても 思えないんだ
私なんかより苦しい人 辛い人
傷ついている人 泣きたい人 たくさんいる
探せば探すほど
人の中にある秘めた心は
悲鳴をあげて 今も泣いてるよ
なのに その人は笑う
心に突き刺さった傷を
取り払うかのように 精一杯 笑うんだ
そんな人を
たくさん知ってるから
私一人だけ 弱音なんか吐けない
私一人だけ 甘えてちゃいけない
誰かに 支えてもらおうとは思わないから
誰かを 支えられるくらいの強さが欲しい
大切な人を 失くしたくないものを
全身全霊で守れるほどの勇気が欲しいんだ
君は 言っていたね
「ナミダは
心を溶かした雫なんだ」 って
どんなナミダにも
心の想いが含まれていて
淡く儚くて
でも想いのつまった
心の色たちが溶けて
ナミダとして流れていく
たとえ
その色や想いが
瞳では見えなくても
だからナミダは
色も味もある そして
どれも違う色や味をもつ
心を溶かした雫なんだ
「大切な 想いの雫なんだ」 って
今では
君のこの言葉の意味 分かるよ
きっと一生
この言葉 忘れられない
本音をもらしてしまえば
きっと弱音ばかりが吐き出てしまう
きっともう
止まらなくなってしまう
だから 言わない
私が泣いたって 何かが変わるわけじゃない
だったら
最後まで〈彼女〉には
私の笑顔を 最後までずっと見ていて欲しい
だから 笑うよ
君は今の私を どう思うかな
「弱い」って 思うのかな
でもこれも「強さ」の
一つじゃないかなって 思うんだ
時には笑うことも
必要なんじゃないかなって そう思うの
自分は辛くても 苦しくてもいい
でもそのせいで誰かを
〈彼女〉を傷つけてしまいたくはないから
最後まで
泣かないって決めたの
矛盾してる?おかしいかな?
でもこれでいいんだと思うから
ただ前を見て走ってみるね
走りつかれたら
ここで休憩してもいいかな
ここが一番安らぐ場所だから
ここはかけがえのない場所だから
だから
ただいま
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