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夜景
作詞 智志
短く洩らす君のため息は  ざらざらした舌を撫でて
うまく抱きしめられないんだ
夜の街まで連れてって  ゆっくり話はしようとしたのに
鋭いナイフが何度も僕を刺した

今日まできつく巻いてきた光の帯は
君の指に絡めとられて
僕の喉も切り取っていくんだ
何度も優しく声をかけたんだけど
君の涙は雨のせいにして拭わなかった

向き合ってよれた笑顔にコーヒーをかけられた
白い煙でうまく隠れて金属の輪を見つめた
二人が暮らした泥の街は仄暗い夜明けが来て
崩れた景色に星屑が落ちるだけ
もう少し、汚れた肌を繋いでおけたら
君の涙も何気なく受けとめられたかもしれない

夜景に気をとられて
いつまでも睨む君を忘れてしまった
車は前と後ろを繰り返して動かない
僕らの鎖を縮めようとしたけど
君の涙はきれいに真ん中を溶かしてしまった
もう少し、明日なんて考えていられたら
君の姿も夜景の向こうに滲まなかったかもしれない

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 夜景
公開日 2008/04/04
ジャンル その他
カテゴリ 失恋
コメント 今までと作風を変えて、冷めた感じにしました。
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