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椿
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作詞 少年アリス |
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桃地に 紅(アカ)の斑点が 目に刺さる様に靡いてた
どうして生まれてしまったの 何処へも隠れられないの
笑う癖に 奴らは今日も 首が落ちるのを待てと言う
枝から千切ってくれないか 洗えば その手は綺麗だよ
花瓶も水も日差しも不要 地面に放置して欲しい
知りもしない通行人に ばらばらにされて 風で飛べ
僕のものだとばれない位
崩れろ 離れろ ツバキのハナ
目と目の間に皺寄せた アンタは僕を値踏みした
萼(がく)ごとそっと僕を掬って ヒトの言葉で何か呟く
動けない僕を指でつついて 人みたいに頷かせてみる
目で笑顔するアンタは アンタって
「枝から千切ってくれないか」 言い出せないまま別れていた
指から骨が見て取れる 感触が未だ残ってる
その手を汚さず済んだ事が 花を散らせまいとする
僕のものだとばれない内に
崩れろ 離れろ 椿の花
桃地に 紅(アカ)の斑点が 目に刺さる様に靡いてた
どうして生まれてしまったの 何処へも隠れられないの
紅と白 僕を許せないのなら
好きにやってろ やってろよ
枝から降ろしてくれないか その手の中で枯れてしまいたい
風が連れ出してくれるかい アンタの枯れた手の中へ
一緒に燃えてしまいたいんだ
僕のものだとばれない内に
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