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温かい夢
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作詞 少年アリス |
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真冬の真夜中 勉強机の足元で
小さな唄を歌った
ストーブに 少しだけ 暗がりは遠退いたけど
震えは止まらない
都会を抜け出た後に来る溜め息みたいだ
勝手に寂しくなってさ
笑い飛ばす気力すら 眠気で薄らいだのに
歌えば 疼いてしまうから
夕べ見えた夢に また君が浮かんで 遣る瀬無いだけ
触ろうとしたってもう 君は居ない人 初めから
二人で泳いだ東京湾は嘘なんだろう
深い深い青い水色
二頭のイルカが絡む様に 寄り添い 競って
螺旋状に底を目指す
上昇した
海面へ
夕べ見えた夢に また君が浮かんで 遣る瀬無いだけ
触ろうとしたってもう 君は居ない人 初めから
その笑う顔が僕を覗き込んだ ゆらゆらと不安げに
だから
この手を翳して 守りたいと想っていた
温かい夢
温か過ぎる夢
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