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吸穴
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作詞 少年アリス |
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その笑顔は 陶器で出来ている
するするとした 冷っこい肌触り
でも 本当の顔を覗いたからには
俺は もっと綺麗な君を知ってる
生まれたままの姿は真っ白
抱えて守ってきた器は空
時折 際すれすれまで涙が
込み上げる
溢れてしまった一筋の青
絵の具みたいに鮮やかな青
水より重たい液体の中
敢えて泳がない 俺は沈んでく
耳から鼻から入ってくる
辛い 辛い 非食品
衣服が揺らめく以外には
一つの感覚も齎されない 普通は
けれども俺は
持っていない を 持っているから
第七感で愉しんでいる
二度と空と出会えなくても
君には・・・ 君には視えない
俺の胸の空洞
君の液体が行き来する
それだけが
それだけが
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