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太陽の虹彩
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作詞 少年アリス |
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朝と昼間と夜がまた 順序通りに窓を通り過ぎていく
ぼくが昔いたという星 月を
やさしい目で見上げてるあなた
でも
ぴかぴかの高層ビルも じょうぶな橋も
いつか壊れちゃうなら 早くおしえてくれなくちゃ
そうでしょ
この唄があれば ぼくはいきてゆける
どんなに どんなに さびしくても
遠い日に誰かが お話してくれたことを
今夜も抱き締めて寝るけれど
怖くて何度も 飛び起きてしまう
その度 あなたが来て
「眠れないなら唄でもうたおうか」と囁く
ぼくの掌で出来たお椀 汲み上げた水をボロボロ零しちゃう
収まりきらなかった 落ちていった命
全身を覆う震えで叫びそうになる時
台所のチョウミリョウ入れの奥から伸びる漏斗(ろうと)が
涙や泣き声を吸い上げてしまって
乾きった魂
隣にいたのは
あの頃 いつも一緒だったのは
ほんとうは
この唄をぼくが口ずさんでいると
すぐ傍で小さな笑い声がする
思い出を盗られて 空っぽの頭に
あるのは いてくれるのは あなただけ
それが
苦しくするんだ 掻き毟ってくるんだ
「明日だって明後日だって変わらない
ずっと二人で暮らそう」なんて
どうせ終わるくせに
嘘ならもっと上手についてよ ねえ
この四角い箱みたいな部屋で
枯れた木になるのは ぼく
ぼく ひとりでいい
ありがと
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