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紫陽花
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作詞 椎乃 |
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初めて会った皐月の早朝
薄暗い世界の中に
1束の憂いを帯びた紫陽花
隣ですっと笑う君
その笑顔が
その白い肌が
今にも消えてしまいそうで
紫陽花には朝露が
君の頬には涙が零れて
早く支えてあげなくちゃ
早く水をあげなくちゃ
君の隣に誰より早く駆け寄りたい
君の事を誰より早く抱きしめたい
いらない物が一杯なこの東京で
寄り道しないで来れるかな?
『それまで待っていて下さい
必ず此処に戻るから...』
今になってこんなにも
君に支えられる僕が居る
肩に頭のせて
君の温もり感じて
季節が変わり
君の色が変わったのか
『もう僕が居なくても大丈夫?』
そんな事言わないで
駆け寄り君泣き出す
でもそれは昔の涙ではなくて
『もう自分の足で歩けるんだね』
そう言い残し僕は去る
君が嫌いなのではないのだけれど
君に嫌われるのが怖いんだ
君の事が好きだから
僕を攻めないで ずっと
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