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夏の旅
作詞 Eko
幼い頃は笑っているだけで 時間が過ぎていった
その頃 僕は 漠然としていたものしか わかっていなくて
わかるのが遅すぎた

痛いほど己の醜さを知り 他人の目を恐れていた

それに気づかせてくれたのは君 君は僕に似ていた そうやって無理に笑うところとか

町のはずれの田んぼ道を自転車で通ると 誰かが僕の名を 呼んでいた
何処からか僕の名だけを呼ぶ人がいる、とわかると 
自然に 涙がこぼれたのを 覚えてる
君にも聴こえるといいのに 僕はそうっと願うよ
ふりつもる声 まぶしさをます光
今 それを 手にしたい

夏休み 自転車のハンドル強く握り ペダルをおもいっきり漕いだ
この決して真っすぐではない 砂利道を どこまでも 行こう
僕の名を 呼ぶ声に その先に見える 光に向かって

自分の生まれ育った町を飛び出して 一週間
辛いと思ったことは何度かあったけど 不思議にさみしいとは思わなかった
いつだって誰かが そばにいた

声が聴こえる 僕にだけに与えられるメロディ そして何かが壊れ始める

突然 走馬灯のように 旅の風景 頭によぎる 高まる鼓動 僕のあとを追う猫

僕は戻った 今来た道を 猫を 鞄に入れて 後悔など ない
この旅の答えは見つかった あの声の主は僕だ 僕自身なんだ
戻ってやり直したいと思った 心からそう思った
幼き故にわからなかったこと それをもう一度考えたいから
今 僕は 戻るよ

夏休み 答えを探して旅をした 忘れられない想い出
答えなんて最初からないあそこにはなかった 答えは僕の中にあるんだ
僕の名を 呼ぶ声 それは 僕の声

気づかずにいた でも気づいた もうそれだけで大丈夫 きっと

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歌詞タイトル 夏の旅
公開日 2004/09/07
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コメント 夏の日に考えたものです
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