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最後の手料理
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作詞 A_subaru |
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台所に立つ君の後ろ姿
僕は大好きだった
誕生日にはオムライス
バレンタインには勿論チョコ
僕の好きなものを知っている君は
しょっちゅう僕に手料理を作ってくれた
たまに失敗して美味しくなくても
君になら正直に言えるから
そして君も料理の腕をあげる
黄色いたまご焼きの中 黒い焦げめ
君にしては珍しいミスで
ふと顔を見上げた
「ごめんね、これが最後の料理」
そう言って床に倒れ込んだ
君の額にはうっすらと汗がにじんでいた
何もしてやれなかった
君を抱えたかった手には箸
名前を呼びたい口にはたまご焼き
君の変化に気付きもしないで
僕は何を見てたんだろう
いつも決まって背中ばかり見てたくせに
少し猫背だったいつもと違う背中に気付かなかった
情けない
ふがいない
ふがいないって何だっけ?
幸せな時間て何だっけ?
君の温もりどこにいった?
辞書で幸せって探したら
君の名前刻まれてた
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