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春霞
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作詞 朝比奈涼香 |
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いつか 二人きりで約束した
あの日を あなた 覚えていますか
遠い記憶に 微か残る
あなたの背中 春の黄昏
水に傷んだ手のひらは
泣きたいほど 優しく暖かい
お月様 遥か彼方の
ほのかきらめく 星の鞘影
あの宵闇に 明星が見えたら
きっと 僕はまた あなたを思い出す
散りゆく川辺 桜は泡のように
花びらは 皺寄る額を そっと掠めて
誰にも知れず 闇に舞った
桜闇の中 夢にまどろむ私に
あなたは 小指を差し出した
一つ、決して嘘はつかないこと
一つ、いつも優しい人であること
二人きりの 無機質な 白い部屋
虚ろな瞳に映るは ただ空虚のみ
いつか あの川辺を渡る あなたへ
どうすれば 二つとも 守れますか
どうやったら あなたに伝えられますか
僕が あなたに 会えなくなるということ
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