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再生
作詞 ara
気が付くと僕はこの世界にいた
その手には光り輝く宝石があった
その光で道を照らしながら
僕は旅に出ることにした

スキップをして歩いていたら
道行く旅人にぶつかってしまった
僕も多少は怪我したがそれよりも
道を照らす宝石が砕けてしまった
もうどうしようもないと
ひどく落ち込んでいたら
旅人はその手に持った
火のついたたいまつを僕にくれた

その火で道を照らして歩いてたら
急に強く雨が降ってきた
どこかしのげる場所を探していたら
たいまつの炎が消えてしまった
光をなくしてしまった僕は
道に倒れて息絶えた旅人の
腰に忍ばせた錆びたナイフを
盗ってかすかな光を反射させた

かろうじて雨の中を歩いていたら
急な強い風が僕を通り抜けた
何とか僕はこの風に耐えたが
そのナイフの刃がこなごなになってしまった
その柄だけになったナイフを見て
僕はたくさん涙を流した
道を照らす光はもうなかった
僕は全てを失ってしまった

こうして僕は衰えていき
もう全てが全てが嫌になって
その刃のない柄だけのナイフで
僕は僕の体を切りつけた

僕の物語はこんなもんだろう
十分すぎるクライマックスだ
しかし何か違和感があった
この物語には続きがあった

切りつけたその傷口から
たくさんの光があふれ出した
それは今まで僕を動かしていた
多くの人の想いだととわかった
僕はその傷口をやさしくふさぎ
もう一度命を取り戻した
もう一度人間になった
僕は全てを失ってはいなかった

この体に輝く宝石で
道を照らしながら
僕はもう一度旅に出ることにした

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 再生
公開日 2004/09/02
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コメント 長いですが読んでくださいな。壮大な物語です。
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