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落書き
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作詞 大塚 龍之介 |
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思い切り目の前で泣きじゃくった
その当たり前の感覚とは少し違うようだ
カタチのない場所へ進んだ哀れな心に
どうしても笑顔を作れない後悔があった
ただ 何も解らない空間を除いて・・・
「もっと大人になれ」と怒鳴っては
傍にいたときの思い出が焼き付いてから
涙さえ流せない 手の付けようのない感情
ほとんどの言葉に答えは導き出されずに
しゃがみ込んで 一つも口にせずに
今なんていつかは過去形になるだろうと見捨てる
僕は何をしてるのだろう? ここで立ち竦んでいる場合じゃないだろう
幼い記憶の中に忘れ物を探して
うるさいはずの鳥の声も はっきり聞こえない
外を見つめては戸惑い浮かぶ溜息
いつも雨ばかりの無責任な雫だけだ
透明かと思えた後の 忘れ難い汚れ
簡単な嘘と本当に巡られた迷路
片付けようとも邪魔がたくさん居るから
日暮れを待ちきれず いつの間に諦めてばかり
重い扉を閉めるように塞いでいた耳が
また誰かの声を聞きたいと求め
遠くを見据えた瞳も僕の近くを疑っている
強がっているつもりなのに 温かな救いの手を求めている気にもなって
誰かが残した物語の続きを知りたくて
無我夢中で闇を走ったというのに
風が吹いた途端 孤独になった気がした
僕は何をしてるのだろう? ここで立ち竦んでいる場合じゃないだろう
全てが目の前で壊れて見えた
そんな懐かしい感覚とは少し違うようだ
終わりのない場所へ進んだ微かな光に
どうしても託すことの出来ない夢があった
そう イタズラに塗りつぶされたようで・・・
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