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ぼくのなかできみが微笑んでいる
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作詞 asa |
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あの街を分けるように流れる
あの川のずっとずっと上流で
きみと見た早春の森
もこもこと丸い形をしたあの木を
見つけたのはきみだったね
あなたの好きなブロッコリーにそっくりねと
笑ったきみの唇を僕がふさいだ時
渓流をくだってきた風が
僕らを空へ運ぼうとしていたね
梅雨が明けたら緑が弾ける
そのころにきっとまたふたりで来ようね
あの木も深い緑に色づいて
きっとおいしそうなブロッコリーになっているよ
きみと僕が
笑って交わした最後の約束
きみの街はもうすぐ梅雨があけるね
きみにとって辛い記憶の場所を
僕はつくってしまったね
きみはきっともう二度と行かないあの場所
きみが名づけた
ブロッコリーの木があるあの森
他愛もない明日の約束が
きみを苦しめていたこと
愚かな僕は気づかぬままに時を重ねて
かならず終わる幸せなら
いっそそれを求めまいとした
きみの覚悟に今さらながらに気づいて
僕は
僕は
僕は
僕のなかで
きみが微笑んでいる
あの日のままに
こんなにも空が高いのに
呼吸がとまるほどに
胸がつまるよ
きみに会いたい
こんなにも空が高いのに
こんなにも空が高いのに
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