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MY SONG
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作詞 珍念 |
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ドブネズミみたいに 強さを求めてさ
ひたすら走っていた 底無しの闇の中
考えてみれば「強さ」の意味なんて 分かりゃしないのに
必死でそれを追い求めてんだよ 色んなものに急かされて
滑稽な自分を今じゃ笑えるけど 余裕なんて無かったんだ
― 「強さ」の意味なんて考えられなかったんだ
胸にくすぶる苛立ちが ワケもなく不安にさせて
周りの奴らが羨ましくて どうしようもなく悔しくて
弱い自分が傍にいて だから泣きたくなって
その度にいつも願うんだ 「強さをくれよ」ってさ
・・・余裕なんて無かったんだよ
ノライヌみたいにさ 力を求めてさ
ひたすら探してた 土砂降りの雨の中
思えば「力」を手に入れたって 使い道はありゃしないのに
いつもそれを探し回ってんだよ 何かに取り憑かれたみたいに
痛ましい自分に舌打ちが出るが 今ほど冷静じゃなかったんだ
― 力の使い道なんて考えられなかったんだ
腕に抱いた小さな希望が 音を立てて崩れ落ちた時
いきなり立ちはだかる壁が 高過ぎて登れなかった時
傍にいた大切な何かが 静かに消えていった時
その度にいつも願うんだ 「力をくれよ」ってさ
・・・冷静でいられるってのかい?
自分の無力さに泣いた時もあるが
自分の弱さに膝を屈したこともあった
その度に願うんだ 「力を、強さをくれよ」ってさ
「本当の強さ」なんて分からずにさ
・・・今でも分かりゃしないけど
・・・今じゃ分かりかけてる気はするけど
・・・いつか分かる気はするけど
それまではこの詩を口ずさんでるよ
俺自身の、ひねくれたMY SONGってやつをさ
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