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scar hearts
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作詞 千梨 |
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過去を背負った少年は
南の列車にひとり乗り
もう帰らない空を見て
手紙を窓から捨てました。
過去を離した少女は
南の列車にひとり乗り
大きな瞳で未来を見据え
地図を片手に添えました。
少年は鋼のような心をひきずり
灰色の瞳を少女に向け
少女は少年に問いました。
「重たくないですか・・?」
残酷で悲惨な過去を持つ少女の心は
針山のようになんでも受け入れ
場所を無くし針を受け入れなくなるほどに
ズタズタに傷ついて。
少年の鋼の心はなにも受け入れず
それでも優しい少女だけを
少年の心は受け入れて。
もう自由になりたいと
願うほどに虚しくて。
早く幸せになりたいと
願うほどに無力であって。
それでも前に進んでゆく
ふたつの心が決めたから。
少女が初めて泣いたあの雨の日
少年が始めて口を開いた。
「もう傷つかなくてもいいよ・・」
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