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記憶の砂
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作詞 るあや |
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指の間を流れ落ちた砂は
いつか私の中から消えた記憶のように
なんの抵抗もなくすり抜けた
もう一度すくい上げたら混ざってしまう
放っておいたらさらわれてしまう
小さな瓶に入れるだけ
それだけでいいのに
どうしてそれだけのことも
私はできないんだろう
あまりに尊い記憶は
いつしか消えていて
思い出そうとしても
もう流されていて
指の間を流れ落ちた砂は
いつか私の中から消えた記憶のように
なんの抵抗もなくすり抜けた
手に残ったかすかな砂
忌々しい記憶
払いたいのにできないの
不安になりたくないから
あまりに大切な記憶を
簡単になくして
それでも記憶がないと
安心できなくて
小さな瓶に入れるだけ
それだけでいいのに
どうしてそれだけのことも
私はできないんだろう
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