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灰色
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作詞 かる |
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僕さえ いなきゃ この景色ももっと綺麗なんだろう
僕さえ 何も言わなきゃ 何も起こらないんだろう
恋とか 愛とか 夢とか 幻なんか
みんな タンスの中に忘れてきた
灰色の街を 歩いて
目的地もなく
灰色の人ごみを 歩き続けて
濁った溜息をついて
僕も 灰色だ
君さえ いなきゃ いいと思ってんだろう
君さえ 何もしなきゃ どうにもなんないんだろう
希望とか 救いとか 友情とか 現実さえ
あの日 ランドセルに詰め込んで置いてきた
十二色の絵の具 パレットには
灰色しかなく
黒が手にこびりついて
濁った涙をながして
僕の 灰色だ
灰色の街で 歩いて 歩いて 歩き続けて
見つけたものは なんだったんだろう
ぼんやりとした白い光も やがて灰色を帯びて
僕さえ いなきゃ この世界も変わるんだろうか
君さえ いなきゃ よかったんだろうか
僕とか 君とか 家族とか 友達にさえ
夕日の 公園に一人忘れられてきた
灰色の涙と 溜息には
かすかに残っていた 僕がいて
涙の跡 色が広がって 降ってきた雨がそれを消すけれど
点々と残った色は まだ広がって
それをたどって僕はまた歩き出す
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