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春の奇跡
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作詞 千笑 |
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朝の光に耀いている 一面の雪景色
何の跡もない雪のじゅうたんに
私は足跡をつける勇気がなかった
雪解けのつららの雫
だらしない雪だるまの顔
久しぶりに照りつける太陽の
光をいっぱい受けている雪
いつだったかあなたは言った
「雪の足跡は芸術のひとつだ」
その言葉に私は笑った
あなたらしくなくておかしかった
どしどし足跡をつけるあなた
私の足跡よりもずっと大きかったね
今の私 足跡をつける勇気なんてない
あなたは一筋の足跡をつけたまま
ある日突然いなくなった
足跡をたどることもできたのに
私は涙を流すことしかしなかった
いつの日か足跡も消えて
暖かい春がやってきた
あなたは両手いっぱいの花を持って
私を迎えにきてくれた
あなたが戻ってきてくれること
信じてたよ――――
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