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The First Gale
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作詞 ひか |
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朝(あした)が来るたび
夢をひとつ忘れるようで‥‥
眠れぬ夜に溜め息ひとつ呟くこと
「今日も“僕”を演じきれなかった」
そんな僕に優しい女の子が枕もとで囁く
―あなたはあなた、それが自由―
君がいつも優しい言葉くれるものだから
僕はつい甘えてしまう
そして暴言吐いてしまうんだ
「時には勝てない」と
君が幻(ゆめ)のひとつになりそうで
いつもハラハラしている
あんまり優しく笑いかけるものだから
目を開けたらそこに君がいない恐怖こみあげてく‥‥
こんな僕を許して
明日が来るまでに
生きられるようにするから‥‥
けだるい午後に白けた憂鬱
『愛する想いさえ かすんでしまうのか?』
そんな日にも心に流れる
途切れ途切れの気持ちが伝わるから
僕はまだ覚えてる
胸の奥がうずくその意味を
「もう、待てないよ‥‥!」
ひとつひとつはらり落ちる
桜にもはぐれ者がいた
たったひとつ開いた窓に舞い込んで
僕をふわりつれだした
なんて広い空にお礼もせず
ちっぽけなアスファルトにばかり頭を下げていたんだろう
借り物の翼だけど「ありがとう」を言いたい
君を幻(ゆめ)にしてしまったとしても
決して忘れはしないだろう
明日が来ても この胸にあるのは
そう ひとつの
希望(ゆめ)しか残らないから‥‥
こんな僕にでも
生きる力をくれた
君にお礼を言いたい
桜色の笑顔が
君への
“ありがとう”
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