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終局。
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作詞 ☆アイコ☆ |
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ひとつの恋が終わった。
もう暫くは恋なんて出来ないと思ってた。
だってあんなに好きだったんだから。
有り得ないって程に人生かけて好きだった。
もう死にそうな位に、マジだったんだ。
そして運命は私に終局の時を告げる。
あんなに人を好きになったのは生まれて初めてだった。
泣いた夜もあった。
だけどやっぱり、ハッキリさせるのが一番だった。
だってそうしなければいつまで経っても過去に縛られて前に進むことが出来なかったのだから。
過去にハッキリとピリオドを打つことによって、私は前に進むことが出来たんだ。
最初は怖かった。
過去と決別するのが怖かった。
ずっと過去にしがみついて居たかった。
私はあの人を追いかけているだけでたまらなく幸せだったのだから。
ずっとあの人を追いかけて居たかった。
けれどそれは間違いだった。
私は自分のことしか考えてなかったんだ。
そんなの正しいわけが無かったのに。
大切で重い過去に終止符を打つことは私にとって必要なことだったんだ。
今私は前に進んで、そのことがどれほど大切なことだったかを知った。
過去との決別は私にとってなくてはならないものだった。
暫く恋愛なんて出来ない。
とりあえず勉強とか学校のことを頑張ろうと思った。
なのに自分の気持ちに気づいたとき、有り得ない、と思った。
終わりというものは同時に始まりでもあるということを、初めて思い知った。
本当、有り得ない。
なんでこんなにもアイツで頭がいっぱいなんだろう。
絶対におかしい。
私、どうかしてる。
なんでこんなに、毎日眠れないんだろう。
なんでこんなに、苦しいんだろう。
どうしてアイツの笑顔が頭から離れないんだろう。
どうしてこんなに、切なくてたまらないんだろう。
だけど今の気持ちが、過去の痛みを少しずつ浄化していくように、私は見えないしがらみから少しずつ解放されていった。
人はそうやって成長していくものなのかもしれない。
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