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氷
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作詞 暁 望 |
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僕の心は冷たいんだ・・・
まるで、冷え切った氷のように・・・
だから誤って触れてはいけない
今にでも真っ二つに割れてしまいそうだから
あいつ以外の人なら誰にも溶かす事は出来ない
溶かす事の出来る人はあいつしかいないんだ、心の温かいあいつしか・・・
いつも僕に笑いかけるあいつ
憎たらしい事も言うけれど憎めないあいつ
・・・でもあいつは僕の前にはいない
今は僕より遠い居場所を見つけてしまったから二度と僕の前には来ない
天使のようだったあいつはいないんだ・・・
僕はそう自分に言い聞かせてずっと生きて来た
気づけば氷のように弱くて脆い心しか持てなくなっていた
傷だけ負い、誰からの助けも必要としなかった
目をそっと閉じ、自分で自分を傷つけながら痛みを覚えた
苦しみ、もがきながら必死で生と死の世界をさまよった
ふっと一つの光が見えた
そこにはあいつの笑顔が見えた
あいつの笑顔が見れた途端に僕の冷え切った氷は溶けてしまっていた
もう、心から笑えるようになっていた
僕はあいつに再会できた代わりに自分の命を亡くしてしまっていた
でも後悔はしなかった
あいつの傍にいれるだけで幸せだから・・・
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