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受験生
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作詞 yore-h.k |
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朝
誰も居ない教室で
黙々とにらめっこする参考書
ほおづえついて
カックンカックン
今にも頬が摩擦熱で火傷しそう
あぁそんなに力入れたら・・・
ほぉらやっぱり折れちゃった
シャーペンの芯
さっき入れたばかりだと知ってても
また新しいのを入れ直してる
「今度はHB?
志願理由書くには
ちょっと薄いんじゃない?」
ふと横から覗き込む声は
丁度良い目覚ましになる
君の顔は
今は見たくない
そんなに顔を近づけないで
君のコトで頭がいっぱいになって
勉強に集中できないじゃないか
今
1番苦手な数学なんだ
明日までに終わらせないといけないのに
ほら 君はまたそんな顔して・・・
だから傍に寄らないでと言ってるのに
君の香りが鼻をついて
今度はホントにノックダウン
君と同じ高校に行くために
僕は今頑張ってるのに
それを君に邪魔されるなんて
受験生なんて嫌いだ
勉強も睡魔も君には勝てないのに
そんな笑顔で
「頑張って」
なんて言われたら
頑張らずにはいられないじゃないか
そしてまた明日の朝
僕は机におでこを打つ
参考書の傍らで
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