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帝王の条件
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作詞 rococo |
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人が恐いと感じたのは
僕がまだ生まれたばかりの頃。
突き刺さるような視線と
交わされる悪意に
非道く胸が痛んだことは
母親の子守唄より鮮明。
自分の死に顔を想像したのは
僕がまだ自我を捨てきれなかった頃。
瞬く空の星々と
満月の光で
非道く立つのが辛かったことは
父親の煙草より痛烈。
ああ、雨が降る。
僕を傷つけない雨が。
寂しいなんて決して言わない。
だからもっと、雨をください。
窓をひとつ割ったのは
大人になり始めた頃。
正当化した暴力と
街の灯に
非道く昂ぶったことは
友人の苦悩話より内密。
ああ、愛が凪ぐ。
僕を堕とそうと愛が。
別に堕ちても構わない。
だからもっと、愛をください。
どうして時計が壊れたのか
どうして世界が廻ったのか
今は何も
解らないけれど
ああ、君が泣く。
僕を守ろうと君が。
真実なんて少しも要らない。
だからもっと、君をください。
だからもっと、君をください。
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