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Fausset
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作詞 神來(杏菜) |
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償えば償う程
此処に残る貴方への憶いは
募るばかりで
迷いの夜に裸足で駆けて逝き
還り道を見失っては
月だけ頼りに
独り踞ってみたりして
時々
あの夢を見たりして
そうやって僕は
段々消えて逝く
段々消えて逝く
影が、残る。
華が咲いて
雲が流れて
紅葉の季節
白く染まり
其れでも僕は
何一つ変らない侭
息を殺して
眼を閉じて
言葉を塞ぎ
身を滅ぼす
貴方、何処へ逝ったの?
貴方、優しいあなた。
ねぇ僕だけ残さないで
雑草さえ曇るこんな処に
僕だけ残さないで
貴方、
貴方、
貴方、…………「 」
蒼白い夜に
ズタズタになった僕を
委せて鎮める
玻璃みたいに澄んだ
星の光のずっと向こうで
何か弾けて
そして死んだ
掴み採った栄光に
裏切られた
唯一つ
僕を潤す妖精を
見失った
♭な黒の深く深くで‥‥。
「貴方、何処へ逝ったの?
貴方、優しいあなた。
生きている瞬間を
感じ取れたのは
だきしめられた時の
其の鼓動だけだったのに。
貴方、何処へ逝ったの?
あなた、どこへいったの?
僕を殺してって言ったのに。
ぼくをころしてっていったのに。」
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