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リアル×リアル×リアル
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作詞 ハンターの王 |
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真っ暗な小道を一人虚しく歩く
誰もいないのに木霊する奇声
あなたが遠くてあなたが小さくて
ぼくは今 前を向いて歩けない
こんなにうつむいても滴る涙は
地に染みこむばかりですぐに薄れる
苦しいのに痛いのに 後引く感情を
あざ笑うように儚く消えてしまう
今更 何言ってもただの言い逃れ
今更 崩れ落ちても見ぬ振り
消え行くのは私だけでいいから
あのときからぼくを動かしたのはあなた
途方に暮れても傍らにあなたがいて
そっと差し伸べた手は温かく
苛立つばかりじゃ何もできない
そうかといっても何も出来やしないんだ
冷たく突き放して冷たく笑う
そんな奴のほうが利口に生きていけるじゃないか
今日ぼくは片手を切り落とした
断末魔の叫びは紅い血しぶきを伴って
いつものように笑うぼくがいる
今まで恐れてた何よりも残酷になれたと思うよ
重い腕を抱えて路(みち)には紅い斑点
空に懸かる月が見下ろしたのは死刑執行
熱い熱湯を被ったように爛れた皮膚
こんなに惨忍な結末 誰が見たがったのかな
痛々しい生首が並べられた闘技場では
盛大な拍手と共に匪賊の宴会 似たようなものだね
平然と痛めつけられてるであろう日常
当然のように貶されるであろう平常
公然とぼくを縛りつけるのが通常
必然とばかりに傷ついたいつもの異常
こんなそんなじゃやってらんないもん
もういらないから死んでってわけにはいかないじゃん
ここは現実<リアル>で実感なわけだろ
ゲームじゃないマンガでもないリアル
リセットもリピートも不可能なリアル
想像を超えたリアルが存在しててもそれが現実
泣いても笑っても過ぎて行く 時間(とき)だけが
何したってリアルだし何もしなくてもリアル
前ヲ見ロ少年 他人ノ後ロニ隠レチャ駄目ダ
振リ向クナ少女 立チ止マッテモ良イジャナイカ
リアルな現実だけを見てれば疲れるものだから
たまには腰を下ろしてゆっくり眺めてみようじゃないか
どれもこれも偽善に聞こえるんだ ぼくだけかな
そんなわけあるか 絶対にありえない 絶対に
隠れたくて沈みたくて現実逃避
負けたなら倒すまで立ち上がってやる
Tシャツに滲んだ血のあと 色褪せないね
口に広がる金臭い味 鼻につく匂い
こうやって立ち直るぼくがいることを忘れないで
こうやって怯えてる人がいることを知って
褪せない血と薄れる地は対等だってことにも・・
そうさ ここはリアルなんだから 対等で平等
そうこなくっちゃ 誰もいなくなっちゃうよ?
平然と痛めつけられてるであろう日常
当然のように貶されるであろう平常
公然とぼくを縛りつけるのが通常
必然とばかりに傷ついたいつもの異常
忽然と姿を消したのはこの上ない異常
悠然と叫ばれた自由 自然と望まれた平和
対等で平等なリアルで成り立つ揺るぎ無い世界(いま)
この調和を守ってほしいと願うから叫ぶ
今度こそ誰もいなくなっちゃう前に見つけて認めて
本当に誰もいなくっちゃうからサ 今度こそ
そうなる前にぼくから離れていこうカナ
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