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源氏物語 〜2〜
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作詞 ニノ |
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貴女を運命の人と思ったのは
少し前の事だっただろうか
紅葉の行方には貴女が見えた
父上が現れた・・・
「源氏・・・お前の母上になる女性(人)だ。」
聞き取った言葉は
いかにも残酷で
僕には貴女は運命と見えたのに
「まだ幼い源氏には、母が必要だろう」
母上・・・か
近くにいれるのなら
それでもイイかもしれない
「嗚呼。藤壺・・死んだ妻になんて似ているんだ・・・」
父上の目は深くゆがんで
僕を見て藤壺を見て笑みをこぼした
父上の幸せを願うから・・・
「光の君・・・光の君?」
綺麗な朝焼けに目がいった
「見て下さい!朝日ですよ?!」
「シッ・・・・静かに。」
朝焼けの真ん中に藤壺の顔が浮かんで
愛しくなって
「藤壺・・・」
言ってしまった・・・
「え?・・・藤壺様ならあちらにいますよ」
「まことか?案内しろ」
驚き目を見開いたが
藤壺の姿は見えなくて
「僕に・・・逢いたくないのか・・・」
風が吹き・・・紅葉がまった・・・
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