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鳥になる為に
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作詞 空流 |
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鳥が唄うのは誰の為 紅く光る星に会う為
夢追う人々の頭の上に 高く響く澄みきった声
散る羽根のひとつ舞い降りて 過ぎ往く時ばかりを思う
果たしてこの綿毛全てが どれほどの月日を知るのか
願わくば 悲しみのひとつを拭わん事をと
浅い望み唱えて 空へと還す
陽炎の中にさえも 怯む事を知らない鳥達は
いつまでも唄いながら 白い空を滑って往く
ただ眺めているばかりの僕はポケットの中で
逃げようとする気持ちひとつでも 握り潰そうと足掻く
雨が打つのは誰の背中 光る事を忘れた人々よ
夢失ったその胸の奥に 強く響く懐かしい音
風と戦う鳥は唄う 過ぎ去った日と同じ声で
どれだけ身体蝕まれても この目に映る強い姿
思い描く 笑顔の欠ける事無い明日
必ず空に届けと 雨を掻き分ける
激しい嵐の中でも 怯む事を知らない鳥達は
いつまでも唄いながら 暗い空で抗っている
ただ立ち尽くすばかりの僕は冷え切った身体を
歩き出そうと決めた固い意志で 奮い立たせようと足掻く
携えた可能性 信じる事さえ出来ずに
空に教えられる 鳥の歌に聴く
向き合うべき現実 立ち向かうべき未来
ポケットの中には 気付かず詰め込んでいたたくさんの希望
どんな空の中でも 怯む事を知らない鳥達は
いつまでも唄いながら 広い空を走っている
僕はそれを眺め続けて そして追いかけて
感動したり 落胆したり
夥しい人々の中 怯む事を捨て去って 僕は
いつまでも唄いながら 広い道を歩いて往く
いつまでも唄いながら 幸せを目指して往く
いつまでも唄いながら いつまでも唄いながら
鳥になる為に
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