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昔の事と
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作詞 Z−WINE |
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中坊の頃
くだらぬことでいつまでも
俺をからかう奴がいた
他人(ひと)からは少し
おとなしそうな奴に見えた俺は
相手にしないでいたが
まるで関係のない家族(ひと)を
中傷された時
俺はそいつを殴り飛ばした
それ以来奴は俺をからかわなくなったが
他の奴も
俺に話しかけてこなくなった
昔の話さ
高二の時
仲間と煙草を喫(す)ってて
それがバレて二週間の
停学をくらった
その頃ちょうど秋の文化祭で
俺が脚本を作って
クラスの奴らと仕上げた
映画の上映に
立ち会う事ができなかった
停学の事よりもそれが悔しくて
俺は一晩中
部屋で情けなく泣いた
昔の話さ
卒業して
仕事に就いた俺は
うるさい上司に逆らいながら
適当に働いていた
或る日上司がヤクザの家へ
支払いの催促へ行き
そのまま帰ってこなかった
深夜になって
ひきずられて泥だらけに
なった彼のスーツ姿を見た
俺は生きていく事の
過酷さを知ったような気がした
昔の話さ
そして月日は流れ
現代 今俺は
生き続けている
働き続けている
戦い続けている
全ては昔話
全て笑い飛ばせる
生きているからこそ
昔の話と
笑い飛ばせる
これからの出来事も
生き続ける限り
笑い飛ばすのさ
けれど
俺の傍らで
軽い寝息を立てているオマエよ
君との現在(いま)は
この日々だけはまだまだ
昔の事と
笑い飛ばすわけにはいかないのさ
明日も歩いていこうぜ
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