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悲歌
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作詞 神薬師 心 |
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あれが夢だったとか 其んな事はもう如何でも良い
雨が降ってるみたいだよ 窓を早く開けて下さい
誤魔化しを重ねたい訳じゃあ無いの
唯どうか この泪が雨に溶解されて逝きます様に
綺麗だと云う嘘は 何よりも美しい
真実だと哂う君は 何よりも疎ましい
密やかに そして 厳かに
あたしを愛して
東京は雨 笠を開くのが唯億劫なので
あたしは爪先までずぶ濡れに成って泣きます
煩悩も涅槃も全部 何て綺麗なんだろう
眼に沁みて 身体と相俟って
あたしは可笑しく成って仕舞った
本当は嫌いだったとか 其んな戯言もう如何にでも成れ
雪が降ってるみたいだよ 手を早く翳して下さい
誤魔化しを重ねたい訳じゃあ無いの
唯どうか もう逢えない君に抱かれる夢が見れます様に
混沌だと悩む暮は 何よりも厭わしい
地獄だと嘆く朝は 何よりも麗しい
艶やかに そして 嫋やかに
あたしをもう一度
新宿は雪 靴を履くのが唯億劫なので
あたしは指先まで赤々と成って泣きます
煩悩も涅槃も全部 何て綺麗なんだろう
眼に沁みて 身体と相俟って
あたしは可笑しく可笑しく成りました
さようなら 此の路に貴方はもう居ません
あたしは独りで泣きます 小さなお薬を片手に
御免なさい もう鳥滸がましい事は云いません
あたしは独りで生きます 小さなお薬を片手に
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