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月と僕
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作詞 紫穂 |
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君は 僕にとって月だった
輝いてて 遠くて
手も声も届かない
美しい月
『声はどうせ届かない』
って思いながら 夜空の月に向かって
話しかけてみた
月は振り向いてくれて
そこから 僕らは親しくなった
夜にしかあえない月
だから大切に夜を過ごす
眠ってしまうのも惜しいほど
僕は月が好きだった
ある日 僕は月に手を伸ばした
『どうせ届きはしない』と思いながら
『届いて欲しい』と願いながら
手を伸ばすと 触れられた
こんなに近くにいたんだと
嬉しくなった
遠くから見つめるだけで良かったのに
どんどん欲がでてきて
声を聴きたくなって
声を聴いたら 触れたくなって
触れたら 優しく掴みたくなって
掴んだら 引き止めたくなって
引き止めたら 抱きしめたくなって
抱きしめたら 独占したくなる
こうなるのが怖くて 君を突き放した
『僕だけのつきでいて欲しい』と言ったら
きっと月は困るから
そして、『そんなこと無理よ』と止められて
自分が傷つきたくなかったから
でも 月は僕の所へ降りてきてくれた
『一緒にいようね』って言ってくれた
僕の恋は 夜空の下
しずかに実った
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