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‡ピアニカ‡
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作詞 CAT FOR GOD |
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左となり部屋 203号室から聞こえる
別に特別良い音色じゃないからピアニカだろう
なんて下手なんだ しかもこんな夜に迷惑
僕だったらこの楽器の最大限の音 出せるのに
隣に住むヤツは 知名度低いピアニカ弾き
聞いてくれるのは恐らく野良猫と僕だけ
この悲しい音色を聞いてると
あの人の気持ち分かる気がして
隅に溜まった感情をこの音に載せている
静かな夜に流れる 行き場の無いメロディーが
こっちにやってくる
観客席が盛り上がることはないけど
ピアニカの演奏はまだ続いている
僕とあの人の部屋を仕切る 薄い壁1枚
あの人の音 こんなだったっけ?
何故か僕のために弾いてる気がしてならない
下心掴んでしまう馬鹿がここに1人
この狂った音を聞いてると
こっちまで狂ってきてしまう
音が漏れぬように閉め切ればいいのに
あの人の心が薄い壁を切り裂いて
僕にぶつかってくる
なんで 悲しいよ 孤独なの?認めてくれないのかい
「耐え抜いて見つけれる」という幸せの定義
この悲しい音色を聞いてると
あの人の気持ち分かる気がして
隅に溜まった感情をこの音に載せている
静かな夜に流れる 行き場は僕の部屋
鍵開けてあるよ
なんか疑問抱えて
203号室にノックした
出てきたのは黒猫 チューブを銜えている
ピアニカ弾きはいなくなってた しかし
心は乗り移ってた
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