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ガラスの生る木
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| 作詞 定村 |
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木の実はガラス玉
根っこや木自体は普通
ただ木の実はガラス玉
そんな木があるんだよ
「落っこちちゃったらどうなるの？」
幼い声は老人に尋ねる
「落っこちちゃったら割れちゃう」
だから
「落っこちる前に救ってあげるんだよ」
幼い子どもは困り顔
「中には何が入ってるの？」
老人も困り顔
「何が入ってると思う？」
幼い子どもは嬉しそうに
「おじいちゃん」
「落っこちる前に救ってあげるの」
おじいちゃんは？そんな問いに
「君だよ」
「落っこちる前に救ってあげる命に代えても」
幼い子どもは小指を出す
「約束」
老人は目を閉じながら
「約束」
木の身はガラス玉
根っこや木自体は普通
ただ木の実はガラス玉
そんな木があるんだ
幼かった子どもは
幼い子どもに読み聞かせる
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