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彩
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作詞 ユネ |
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「春は寒い」と貴方は言いました
開け放たれた窓を閉めても
貴方の震えは止まらない
白い白いこの空間
そこでは貴方だけが色彩を放つ
赤くぬれた唇も 頬にかかる黒髪も
それはそれは鮮やかでした
「蝶が怖い」と貴方は言いました
景色を遮りカーテンを引いても
貴方の涙は止まらない
よく晴れた青空の下
この季節(春)生命は彩られる
咲き乱れる花 飛び交う虫
貴方の色彩は薄れゆく
だからね、ずっとここにいよう
貴方の隣には僕
僕の隣には貴方
このままずっと変わらずに
ただただ不変を望んだ
貴方の白い肌は壁と同化してしまって
どうしよう、僕には見つけられない
握られた手に残った爪痕
貴方の残した唯一の彩り
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