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パラレル
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作詞 竜二 |
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明日が見えないから 今日と昨日ばかりを見てた
いつまでも自分が ケツも拭けないガキのような気がしてたまらなかった
いつまでも限られたレールの上を歩いてきた 乾きに飢えた心と
いつまでも先が見えない 駅のない普通列車
行き先がなくなっても 進み続けなければならない
たとえたくさんのものを 踏み倒したとしても
振り返るのをやめて 走るしかなかった
手には僕のケースと一掴みの希望
ケースには僕が歩いてきた 風景の思い出たちが
一掴みの希望には 期待という名の泥が落ちずに付いたまま
季節も 温度も無いような そんな不思議な感覚
春には桜がちり 夏には虫が鳴くけれど
秋には枯葉が落ち 冬には雪が降るけれど
僕はいつも変わらぬレールを見つづけた
変わる景色は 僕には荷が重過ぎて
そのままのレールは 僕には退屈すぎた
だけども逃げ出すことのできないルートから
自由に走る者たちを見たことがある
苦しみ 悲しみ 怒り 困り果てながらでも
自分で 自分の 自分自身の路を切り開く者を
僕は 敷かれたレールに身を任せるだけ
だから 独り だから 淋しい
今 自分がどこにいるのか それは僕にはわからない
遥かに続くレールだって いつかは蝕まれて 朽ちて
人生という名の旅は終わってしまう
知らない場所で 知らない人と
思い出の地で 懐かしき旧友と
いつも サヨナラ
ずっとずっと思った 一人で進んでいけないと
必ず誰かと一緒でないと 弱い心じゃ乗り切れない
サヨナラを云う度 人一人と自分が傷ついてゆく
心の窓を閉め忘れては 傷つけ 傷ついてしまう
サヨナラ サヨナラ
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