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忘れモノ
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作詞 KUROGANE |
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それ程大切なモノじゃないかもしれない
正直いらないようなモノだけど
私はそれを握りしめあなたに電話をした
手が震えてた
「忘れモノ届けるね」って
あなたと二人過ごした部屋
毎日一緒に寝て 一緒にご飯食べた部屋
あなたが出て行って残ったモノは私のモノと
あなたに渡した合い鍵
それとあなたが忘れたライター
必要ないようなモノだけど
あなたにもう一度会えるチャンス
「会いたい」なんて口が裂けても言えないから
「忘れもの届けるね」って言った
あなたは「じゃあいつもの場所で」
いつもの場所。。
あなたはてっきり忘れていたと思ってたのに
覚えていてくれた事が嬉しかった
雲行きが怪しい
めんどくさがり屋のあなただから
雨が降ったら絶対来てくれない
お願い降らないで お願い早く来て
鼻に雫がこぼれた
雨だ
あなたはまだ来ない
もう来ないかな
でも私は待った
ここであきらめたらもう一生あなたに会えないカラ
雨の中私はライターを握りしめあなたを待った
あなたを信じた
信じて正解だった
あなたは走って私の元へ
息を切らして
「ごめんね待たせて。風邪引いちゃうね」
三ヶ月しか経ってないのに変わったね?
かっこよくなった
でもやっぱりそのひきつった笑顔は変わらないね
「これ忘れモノ」
本当は渡したくなかった 私は泣きそうになった
「こんなんいらねぇよ」
ドキっとあなたの一言で背筋が凍った
こんなののためにあなたを雨の中呼んで
怒ったのかな あなたの顔色をうかがう
あなたはあのひきつった笑顔のまま
「俺の忘れモノはお前だよ」
あなたは私を抱きしめた 私は大声出して泣いた
普段は泣かないあなたもあの時は泣いてたの?
あの時あなたの頬を流れたのは雨?
それとも涙?
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