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荒野のうた
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作詞 サワタリ |
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たった一人
荒野に立ち尽くす
喰む草もなく 潤す水もなく
荒涼とした荒野に立ち尽くす
君の笑顔の裏で 突きさす陽の熱さに
傷つけられた荒野だ
どこまでも皹割れた大地と熱砂の風
だけど
見ろ、あの空を
ただ空だけはひどく青い
遠く高い天球を 寂しさと悲しみが覆っている
たった一人
ここで水を作ろう
わずかな雨と 流れる血で
荒涼とした荒野を潤そう
涙はいらない 枯れ果てたものを
満たすものは僕の
溢れるばかりの思いのひとかけらまで
君よ
行け、あの空を
翼を風に どこまでも
苦しみながら ともに歩くことに意味はないんだ
ただ幸せであれ
溢れるほど愛しさで願う
振り返るな 飛んで行け
いつか荒れた大地は 鮮やかに彩られ
豊かな色彩の上 鳥が飛ぶ
見ろ、この色彩の対比を
鳥よ、ただ飛べ空を
地に身を埋め
見上げる
この鮮やかな地に僕はいる
忘れ去っていい ただ荒野が 美しくなったことにだけ気付いて
思いの最期の一滴まで 君を慰める色になれ
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