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夏の刹那
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作詞 星砂 |
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半透明な夕色が水面に影を落とした
碧(あお)い木立の間に響き渡る蝉時雨
向きが変わった風にかざぐるまがカラカラ回る
向日葵の丘 見上げる空
夕立起こす ぶ厚い雲
変わらない色 眠る想い
何もかもが 生まれた場所
蛙(かわず)が鳴くあぜ道を虫の音を追う子供達
幾年にも流れいく清流に浮かぶ笹舟
風鈴が冷然とさせる打ち水した石畳
枝垂れ柳が のぞむ川原
夕月夜には 遅い蛍
浮かぶ灯篭 泡沫の明(ひ)
肌を通す 夏の息吹
うろこ雲が 一面の空
明日は雨だと ほのめかしてる
眠る夕顔 淡い色付け
命誇る 夕暮れ時
白き睡蓮 たたずむ水辺
儚き色 漂わせる
幾年廻る 短き暑さ
変わらぬ季節 夏の刹那
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