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管
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作詞 ROSE TONGUE |
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麻薬に酔い醒めた重い空は
さっきまで見させた幻覚の後
停止した侭白黒の街を
傍観する鉛の身だけ引き摺る
蔑んでいた世界の何処にもあたしの中にも
流れている紅い血液を枯らせて請さい
此れがあたしで是が自身です
手首を看て其れを認めて
あたしが自分に誇れて居る
唯一の証は傷だもの
深く刻んで...
余りの暑さに蒸し返す夜
膨張した湿度に晒されて
魘された後に目を覚ましては
ぼんやりと自覚して居るのだろう
幾度夢で死んでも また朝を認める皮肉な生命
散っても散り切れぬ 歯痒いほど感触の無い生温い両手
掴んだ刃は鍵ではない
明日でもない 今日でもない
ならば一体何が要るの
あたしの求める呼吸は何処
強く締めて...
裂いたら塞いで生かさないで
必ず沈めて止めまで刺して
探すべきものを忘れた指が
か細く震えて空を切る
なけなしの思いを振り絞り
泣き方さえ忘れた侭で
惑う拙さも可愛くない
この眼は何にも見ていない
直に遊冥(ゆめ)を頂戴...
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