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メアリー
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作詞 ジャパネスク |
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背中の動力源を巻けば 静かに動きだす鼓動
ひらいた瞳はスターライト コスモスみたいな唇をほころばせて言う
「旦那様 御用はなんでしょうか?」
この子はメアリー 愛しき人形
この子はメアリー 機械仕掛けの肢体
温もりのない 悲しきワルツを踊る
私だけの花嫁
メアリー 私を抱きしめてくれ
「はい旦那様」
乾いた音を立てからみつく腕
絹のようなレモン色の髪と ビー玉のような大きい瞳
華奢な体は時々軋む からくりの音
歌声は人魚のように美しく 小鳥のように儚げな
響くは妻への レクイエム
メアリー 私を助けておくれ
「はい旦那様」
指の関節が首に食い込む
嗚呼メアリーよ 泣かないで
微笑みながら 涙を落とす
彼女は機械人形
ありがとう ありがとう
さよならメアリー 愛しき花嫁
動かない私にメアリーは歌う
妻と私への 鎮魂歌
動かない私とメアリーは踊る
温もりの無い 悲しきワルツ
「旦那様、御用はなんでしょうか?」
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