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あなたへ
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作詞 クロエ |
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突然ですが、桜坂は青々と茂り、
蛙の鳴き声に夏を感じます。
少しだけ私は大人になりました。
貴方の居なくなったあの日、
私は小さく呟いたこと
知っていますか?
思えばあの貴方とのお喋りに
もっと意味を持たせたかった。
そして良いことばかりを馬鹿のように、
挙げてしまえば良かった。
後悔ばかりの私は、とても子供でした。
それでも、ある時分かったのです。
日常に限りがあったとしても
貴方との会話は時折の真剣さだけだということが。
それが私と貴方の全てであり、
それは少しの口づけと、不安に搦められ、
行き急がずに続くと言うこと。
それを知った私は、大人になりました。
貴方の居なくなったあの日、
私はもう誰も愛さない、貴方だけだと呟きました。
貴方はそれにうなずきました。
でも、もう良いのです。
貴方は幸せになるべく、私を愛し、
そして今からも、幸せになるために
誰かを愛してください。
大人になった私のお願いを、聞いてください。
そろそろ筆を置きますが
突然の手紙 すみません。
私はこれからいつかまで貴方を好きでいます。
そして貴方が風化したとき、
私は次の恋を探します。
ここまで呼んで貰って有り難う。
いつか何処かであったら、話しかけてください。
では。
私はあなたのおかげで、
すこし、大人になれました。
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