|
 |
|
乱反射
|
| 作詞 藤森 翔基 |
|
後姿ばかり見て 前はうつむいて歩いた
月に照らされた自分の影も 反響する自分の足音も
気付かないんだろう？ 気付けないんだろう？
周りは見ないで 自分しか見なかった
物陰に隠れた猫の姿も 怯えた目を向ける子犬の目も
気付かないんだろう？ 気付けないんだろう？
冷たい空を仰いだ
星一つ見えなかった
見えてたはずなのに あると知っているのに
見えない 見つからない
生きてるなんて言葉は信じない
存在するだけ ただ それだけ
笑顔を装って 泣く姿を隠して
嘘ついて 臨機応変に対応して
誰にも気付かれない 気付かせない
割れたショウ・ウィンドー
誰かに呼び止められた
聞こえていたのに わかっていたのに
止まらない 止まれない
振り向いた 足音が止んだ
割れたガラス 映る星空 のびる影
呼び止めた声の主
やっと 気付いた
光る無数の星 照らす月
赤く腫らした眼 戻らない半笑いの顔
重なって 重なった
そばに ある ものに
やっと 気付いた―\―\―\……
水が落ちた
割れたショウウィンドー 光る星 照らす月
乱反射 全反射
あぁそうだった 後ろ姿しか見えなかった
自分を照らす存在に 気付けなかった
気付こうとしなかった
気付いたよ 呼んでくれたから
気付いたよ そばに居てくれたんだろう？
わかったよ これからは
せめて 涙をぬぐって 歩くよ
君のために
|
|
|
