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茶色の包帯
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作詞 星界 |
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きっといつまでもこの腕が乾くことはないだろう
分厚い茶色の包帯も @度も手放す事はない
誰にもわからないように 静かに解いて
ゆっくりつたっていく雫の音をこの耳で聴きながら
まるで早送りをしているように 次から次へと
時計のリズムで時を刻む
ゆっくり零れ落ちる砂時計よりも小さな音で
この乾いた世界に潤いなんか必要ない
だけどこの零れ落ちる砂を止めるには
それしか方法がなかったと自分に言い訳をして
砂だらけの茶色の包帯
足元に置き去りにして
砂時計の中身を全部濡らしてしまったら
永遠みたぃなこの時間も 自分も止まってしまうかなぁ
汚していると 知りながらも
ゆっくり染みていく雫の色をこの目で確かめながら
自分が汚したたくさんの砂が 次から次へと
腐った錆色に変色していく
狂わせた砂時計で時間をはかりながら
この止まった世界で呼吸なんか必要ない
そう自分に言い聞かせておいて
未だ呼吸を止められない自分に言い訳をする
「まだ砂はこぼれてる」
「・・・少しだけ」
あぁ、本当は君の言う通りだ
いざとなったら怖いんだ
君は言ったね 「無理だ」と
そしてその後に「させないから」と
目が覚めたら 唄が聞こえた
腕には茶色の包帯 そして唄を紡ぐきみの腕にも
止まった時間はまた 薄錆色の砂と一緒に時を刻み始めた
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