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君と西日と桜木と
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作詞 アウトレット |
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巡り巡る季節が過ぎて
君がこの町から遠ざかる 雪が連れ去るように
1つピースが欠けた町に
その隙間を埋めるように 桜が訪れた
桃色の雨が降る中で
嬉しさと悲しさが半分ずつ 心にのしかかる
全力で涙を抑えて
「おめでとう」の一言だけを 君へと飛ばした
西日がこの町を染める そして影を伸ばす
桜木の下で2つの影も同じように
舞い落ちてく鮮やかな小さな花びら達
僕らの影に降り積もって 隙間を埋めていった
何回も通ったこの校門
最後の一歩を君が踏み出す 特別な一歩を
目に見える距離は近いけど
僕には踏み越えられないくらいの 遠すぎる一歩
君と西日と桜木と
そしてその中で巡った季節が 思い出されてく
君が欠ける明日からを
今日までの思い出に笑われないように 涙をこらえた
永遠のように思えたことがこの瞬間に刹那へと
変わってゆくのが恐かった それでも僕は笑った
舞い落ちてく桜の音のない雨に打たれ
1つになった伸びた影は 花びらに埋もれた
濡れる雨が僕の顔の真下だけに降っていた・・・
巡り巡る季節が過ぎて
君がこの町から遠ざかった 雪が連れ去るように
取り残されたこの町を
寂しげに振り返りながらも
「さよなら」は言わないまま
舞い落ちてく鮮やかな小さな花びら達
風に吹かれどこかへ消える 君を追いかけるように
桜木たち 今度の春まで一緒にいよう
次の春には僕が消えるから その時まで一緒に
何回も通ったこの校門
最後の一歩を僕が踏み出す 特別な一歩を
僕は「さよなら」を言わないまま
寂しげな桜木たちを見つめる
「いつかまた会えるから・・・」
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