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傷薬
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作詞 アウトレット |
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「歩き出したのはいつ?」
覚えてはいないが
この2本の足で歩いてきたのは確かだ
けつまずいた事もあった
擦り傷を作ってきた
癒される暇もないまま傷を背負い歩いてきた
傷が疼いて立ち止まり動けない僕の足に
そっと優しく薬を塗ってくれたのはあなたでした
沁みる痛みに目が覚めた
涙を浮かべる僕を見て
「効いてる証拠」とあなたは言った
この痛みは優しさ 癒されている痛みだ
「泣いた数は何回?」
覚えてはいないが
泣いた数だけ強くなってる気がした
縋ることも忘れて
泣くことも忘れて
甘えという名の言葉を胸のうちに閉じ込めた
胸が痛んでうずくまり震えてる僕の元へ
そっと優しく薬を出してくれた
それは「言葉」という名前のクスリ・・・
胸の痛みがその言葉で
嘘のようにとれてった
塞き止められていた涙が
とめどなく流れてった 癒されている証拠だ
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