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友達
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作詞 つみり |
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机の下に忍ばせた手紙を
化学式のビッシリな黒板を
知らん顔して
大事に大事に開く
破いたノート
所々色の違う可愛くも
少し急いだ字
間違えた字が
イモムシの形で消してある
画面の向こうで
堅い文字で姿を現す言葉達より
一枚の薄く繊細な紙に書かれた
この字のほうがずいぶん優しい
初めはモアイ像みたいな先生を
ちらちら気にして見るけど
すぐに手紙の中に吸い込まれた
黒板よりも
もっとビッシリ書かれた手紙
"D E A R"
から始まるあなたの教え
出だしは笑わしてくれるのが
あなたたち
あなたたちの手紙で
一人笑いも悪くないでしょ
その度その度
先生の目がギラリと光ったけど
行を置いて始まったのは
あたしの話
あたしは一度あなたを見て
その後また手紙に目をやった
そこには
言葉 言葉 言葉 言葉
そして 気持ち 優しさ
時に涙が出そうになる
手紙の最後の方に
"あたしは大丈夫。"と...
たった一行
大丈夫なはずないのにね
手紙を読み終えて
あなたに
"ありがとう"と...
けどね
いつも迷うんだ
こんな一言だけでいいのかな
ありがとうだけで
この感謝が伝わったのかな
でも
やっぱりありがとう
無理しないでね?
なにかあったら次はあたしが
話を聞くからね
チャイムが鳴ったら
また笑おう
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