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孤独
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作詞 ヒカル |
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暗い夜の窓ガラスのむこうにいつのまにか
おおきな怪物が大口をあけていた
怪物のおおぐちは暗く、白い手のような舌が僕をさそう。
おいで。こっちに。その存在お望みどおり消してあげる。
僕は躊躇する。
僕が今いるところと、怪物の中はなにか違うのか。
あっちのほうがまだマシなのか。
あっちに行った方が僕は苦しむのか。
腹を空かせた怪物は
痺れを切らして僕を吸いこむ。
白い手が僕の手をつかむ。
白い手がおかえりっていう。
僕に帰るとこなんてあったのか。
おかえり が心地よく僕はそのまま夢見心地。
僕は白い手に導かれて。
僕のいとおしい大事なもの。
大事なものは僕なんて眼中にない。
大事なものに相手にされなかったから
僕は優しく差し出された怪物の白い手に慰めてもらおうとした。
白い手は僕を強く引っ張ると怪物の食道に僕を投げ捨てた。
後は 知らない。
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