|
|
|
未来という名の永劫
|
作詞 吟詠 |
|
睨めば 君は何故だか微笑んでくる
振り払えば 後を追いかけてはこない
それなのに 隣によれば嬉しそうで
背中を合わせても 影が一つになることはなかった
忘れることもなく 記憶の中だけで息を吹き返したい
消えてしまった命を忘れたくない
君のように今流れいく人と交わりたくないのは
過去の何かが一つずつ 鼓動を途絶えさせていくからだ
擦り寄ってくる愛は重たくて 受け入れられない
君からの想いは大気みたいに軽く形なく漂う
不安定な絆 それを目を細めて見据えながらも
優しく儚い大気の波の中で 永遠に眠ってしまいたかった
肩を抱けば 君は呆然と驚くばかり
当たり前だろう 自分の方が君を拒み続けていたから
それなのに どんな欠点も受け入れてくれて
頑なに人を遠ざけるくせに 変な所でお人好しだった
相手を繋ぎとめる そんなもの何もない
君が一歩でも歩み寄ってくれると嬉しく胸が弾んだ
お互いに抱く想いは 誰かを縛るほどの力なんてない
だからこそ 君の側に居たかった
肩を並べては離れる そんな気まぐれな関係が好きだった
偶然の出会いにより 側に居続けたに過ぎない
行き過ぎた思いを抱かない この歩みを押し止める事のない
その名もない君の想いの中で 死んでしまいたかった
人を拒絶してしまうこの性に 君は気付いていた
激しい想いを抱かず 優しい言葉を紡ぐ君との日々
それだけに支えられていた 君に出会えてよかった
ずっと誰か気付いてほしかった この孤独で埋もれていく心に・・
自分たちはガラスのように繊細で弱い存在だろう
血の滲む傷に怯え 誰かに縋りつきたくてたまらない
それでも「抱きしめて」と叫ぶことが出来ない
この世界から逃げたくて でも離れたくなくて
愛しい人たちの下でずっと一緒に生きていきたい
忘れられた亡者の如く 人はさ迷い続ける
未来という名の永劫を信じて・・・
|
|
|