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彼と彼女とエイチツー
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作詞 sukedon |
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二人は小さな綻びのようにフワフワ
彼らなりの愛の定義だって持っていてそれなりに幸せだった
でも いつかは消える儚い生き物に幸せや定義は厳しすぎる
君が思っている時には想い続けただけの
涙が溢れてくるのだから
彼らは大人になりたくないって呟いた
いつまでもお互いを信じていたかった
二人が歩けばあたり一面に春空が広がった
身を焦がす夏だって 凍える冬だって関係ない
人として幼すぎる二人には足りないものがなかった
手を伸ばせばすぐ傍に愛する人がいたのだから
期待は逃れた水素のようにフワフワ
マッチの火をかわして燃えた仲間を残してきた
炎を持った彼らはその気体に近づいてしまった
期待通りに行くはずだった二人の片方は
想い続けた分泣いていた
彼女は早く大人になりたいと叫んだ
そうすれば忘れられると思っていた
忘れてしまった彼の顔はいつまで経っても影
あれだけ愛してたのに あれだけ幸せだったのに
人として成長した彼女には足りないものばかり
器を壊した木槌も忘れてしまったのか?
彼女は気付いた 大人になったって彼を忘れらない
実際に彼を影として覚えている
唇噛み締めて大人になったのに…
彼女は「大人」を拒んだ大人でもない子供でもない
そんな存在であり続けたかった 中途半端が良かった
人を愛せた この世を知らずにすんだ 彼を覚えていられた
だけどもう彼女はもう戻れない立派な大人
彼はいつまでも思い出の中の影
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